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外壁塗装のシーリング材はどう選ぶ?耐久性と失敗例

宇都宮市、鶴田町、鹿沼市、壬生町、上三川町、ゆいの杜、さくら市、高根沢町、日光市にお住いの皆様、こんにちは。

KPCグループ|株式会社とちのき塗装テックのプロタイムズ宇都宮店・鶴田店)赤井です。

 

 

「外壁塗装をしても、シーリングのほうが先に傷んでしまうのでは?」

外壁塗装をご検討中のお客様から、実際によくいただくご質問です。

確かに、外壁に高耐久な塗料を使用しても、シーリング材の耐久性が見合っていなければ、シーリングだけが先にひび割れたり、剥がれたりする可能性があります。

一方で、塗り替え工事では、新しく施工したシーリングの上から塗装を行うケースが多くあります。そのため、新築時のようにシーリングが露出している状態と比べると、紫外線や雨風の影響を受けにくくなります。

つまり、シーリング材は「一番高耐久なものを選べばよい」というわけではありません。

外壁塗装の方法や使用する塗料、これから何年お住まいになるのかを考え、工事内容に合ったシーリング材を選ぶことが大切です。

この記事では、外壁塗装で使用するシーリング材の種類と選び方、よくある質問や失敗例について解説します。

【現場写真①:施工前のシーリングのひび割れ・剥離】

写真説明例:経年劣化によってひび割れが発生した外壁目地のシーリング

シーリングとは?

シーリングとは、サイディングボードやALCパネルなどの継ぎ目に充填されている、ゴム状の材料です。

一般的には「コーキング」と呼ばれることもあります。

シーリングには、主に次の役割があります。

  • 外壁の継ぎ目から雨水が入るのを防ぐ
  • 外壁材の膨張や収縮に追従する
  • 地震や振動による外壁材への負担を和らげる

外壁材は、気温や湿度の変化によってわずかに伸縮しています。シーリングがクッションのように動くことで、外壁材のひび割れや雨水の浸入を防いでいるのです。

しかし、シーリングも紫外線や雨風の影響を受けるため、年数の経過とともに硬化や肉やせ、ひび割れ、剥離などが発生します。

【現場写真②:シーリングの肉やせや隙間】

写真説明例:シーリングが痩せ、外壁材との間に隙間が生じている状態

外壁塗装で使われる主なシーリング材

外壁塗装の現場では、主に次のようなシーリング材が使用されています。

ウレタン系シーリング

ウレタン系シーリングは、弾力性があり、塗料との密着性にも優れています。

塗装下地として使用しやすいため、シーリングを施工した後に外壁塗装を行う「先打ち工法」で多く使用されます。

ただし、一般的なウレタン系シーリングは紫外線に弱いため、基本的には上から塗装して保護することを前提としています。

また、同じウレタン系でも、製品によって耐久性は異なります。

たとえば、オート化学工業の「オートンイクシード」は、高耐久・高耐候型のシーリング材です。メーカーでは期待耐用年数約30年と案内されていますが、実際の耐久性は施工条件や建物の立地、目地の動きなどによって変わります。

変成シリコーン系シーリング

変成シリコーン系シーリングは、耐候性や接着性に優れ、外壁やサッシ周辺など幅広い場所で使われています。

シリコーン系という名称ですが、一般的なシリコーンシーリングとは異なり、製品によっては上から塗装できます。

ただし、塗料との相性や施工条件によっては、塗膜の変色や密着不良が起こる可能性もあります。そのため、使用する塗料に適合しているかを事前に確認することが重要です。

シーリング材は、単に「ウレタンだから何年」「変成シリコーンだから何年」と判断するのではなく、使用する製品の性能や施工方法まで確認しましょう。

シーリング材の選び方

シーリング材を選ぶときは、次の3点を基準に考えます。

1.シーリングの上から塗装するか

外壁塗装では、シーリングを先に施工して、その上から塗装する方法を「先打ち工法」と呼びます。

シーリングの上に塗膜が形成されるため、シーリング材が紫外線や雨風に直接さらされにくくなることがメリットです。

一方、外壁を塗装した後にシーリングを施工する方法を「後打ち工法」と呼びます。後打ちの場合はシーリングが露出するため、シーリング材そのものの耐候性がより重要になります。

クリヤー塗装では、シーリングの上から塗装すると見た目に影響が出ることがあります。そのため、塗装後にシーリングを施工するケースも少なくありません。

シーリングが露出する工法では、高耐久・高耐候型の製品を選ぶと安心です。

2.外壁塗料の耐久性と合っているか

外壁塗料とシーリング材の耐久性が大きく異なると、メンテナンス時期がずれてしまいます。

たとえば、高耐久な無機塗料やフッ素塗料を使用しているのに、シーリング材が先に劣化すると、シーリングの補修だけを目的に再び足場が必要になる場合があります。

反対に、10年前後を目安に次回の塗り替えを予定している住宅へ、必要以上に高価なシーリング材を使用すると、工事内容によってはオーバースペックになることもあります。

塗料だけでなく、シーリング材を含めた外壁全体のメンテナンス周期をそろえることが重要です。

3.今後どのくらい住み続けるか

シーリング材を選ぶ際は、ご家族のライフプランも重要な判断材料になります。

たとえば、次のような条件によって適切な仕様は変わります。

  • 今後も20年以上住み続ける
  • 子どもへ住宅を引き継ぐ予定がある
  • 10年程度住んだ後に売却を検討している
  • 将来的に建て替えを予定している

長く住み続ける予定であれば、初期費用が高くても、耐久性の高いシーリング材を選ぶメリットがあります。

一方、「あと10年程度持てばよい」という住宅に、期待耐用年数約30年の製品が必ず必要とは限りません。

高性能かどうかだけでなく、ご自宅にとってその性能が必要かどうかを考えましょう。

よくある質問

塗装してもシーリングが先にダメになりますよね?

新築時のシーリングは、基本的に表面が塗装されておらず、紫外線や雨風の影響を直接受けています。

一方、一般的な塗り替え工事では、既存のシーリングを撤去して新しく打ち替えた後、その上から外壁塗装を行います。

新しく施工したシーリングが塗膜によって保護されるため、新築時の露出した状態よりも紫外線や雨風の影響を受けにくくなります。

そのため、適切なシーリング材を使用し、正しい施工を行えば、「外壁塗装後すぐにシーリングだけが傷む」というリスクは抑えられます。

ただし、塗膜で覆えば必ず長持ちするわけではありません。

シーリングの厚みが不足している場合や、プライマーの塗布が不十分な場合、外壁の動きが大きい場合などは、早期にひび割れや剥離が発生することがあります。

また、シーリングの上に施工した塗膜は、目地の動きによって表面に細かな割れが生じる場合があります。シーリング本体の破断とは限らないため、症状を見分けるには専門的な診断が必要です。

実際に起こりやすいシーリング工事の失敗例

失敗例1.高耐久塗料なのにシーリング材の耐久性が低い

外壁には高耐久な塗料を使用したものの、シーリング材との耐久性が合っておらず、シーリングだけが先に劣化してしまうケースです。

シーリングの補修に再び足場が必要になると、材料費以上に足場代の負担が大きくなります。

見積書では、塗料の商品名だけでなく、シーリング材の商品名や施工方法も確認しましょう。

【現場写真③:塗膜は比較的きれいだが、目地だけが割れている状態】

写真説明例:外壁塗膜よりも先にシーリングの劣化が進行した事例

失敗例2.既存シーリングを撤去せず、上から増し打ちした

劣化したシーリングを撤去せず、上から新しい材料を重ねる方法を「増し打ち」といいます。

サッシ周辺など、構造上撤去が難しい部分では増し打ちを行うことがあります。しかし、サイディング外壁の縦目地で十分な厚みを確保できないまま増し打ちすると、早期に剥がれたり、割れたりする可能性があります。

縦目地では、既存シーリングを撤去して新しく施工する「打ち替え」が基本です。

失敗例3.シーリング材の厚みが不足していた

シーリング材は、表面だけをきれいに仕上げればよいわけではありません。

目地の奥行きに対して充填量が少ないと、外壁の動きに追従できず、早期に破断することがあります。

完成後は表面しか見えないため、既存材の撤去状況やプライマーの塗布、新しい材料の充填工程を写真で記録してもらうと安心です。

シーリング工事 既存シーリング撤去

シーリング工事 プライマー塗布

シーリング工事 シーリング充填

写真説明例:既存材の撤去からプライマー塗布、充填までの施工工程

見積書で確認したいポイント

外壁塗装の見積書を受け取ったら、シーリング工事について次の内容を確認しましょう。

  • シーリング材の商品名
  • シーリングの施工範囲
  • 打ち替えか増し打ちか
  • シーリングの上から塗装するか
  • 使用する塗料との相性
  • 塗料とシーリング材の耐久性が合っているか
  • 施工工程の写真を提出してもらえるか

見積書に「シーリング工事一式」としか記載されていない場合は、業者へ詳しい内容を確認してください。

特に、次のように質問すると判断しやすくなります。

「このシーリング材は、どのくらいの耐久性を想定していますか?」

「外壁塗料の耐久性と合っていますか?」

「縦目地は打ち替えですか、増し打ちですか?」

「シーリングの上から塗装しますか?」

質問に対して、工法や製品の特徴を具体的に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

ライフプランと塗装仕様に合ったシーリング材を選びましょう

高耐久なシーリング材には、長期間メンテナンスの負担を抑えられるというメリットがあります。

しかし、すべての住宅に最も高価なシーリング材が必要なわけではありません。

大切なのは、次の条件を総合的に考えることです。

  • シーリングが塗装後に露出するか
  • 使用する外壁塗料の耐久性
  • 次回のメンテナンス時期
  • 建物の状態や立地条件
  • 今後どのくらい住み続けるか

「安いから」という理由だけで選ぶと、シーリングが先に劣化して、結果的に補修費用が高くなることがあります。

反対に、「一番長持ちするから」という理由だけで高耐久品を選ぶと、ご自宅の計画に対して必要以上の仕様になるかもしれません。

塗料とシーリング材の耐久性をそろえ、今後のライフプランに合った工事を選びましょう。

シーリング材の種類や見積書の内容について分からないことがございましたら、弊社スタッフまでお気軽にご相談ください。

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