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創業96年のKPCグループのプロタイムズ宇都宮鶴田店の高橋です(*ˊᗜˋ*)

 

塗装中は臭いが発生します

塗装工事の際には塗料による【臭い】が発生します。塗装工事は新築工事と異なり、人が住んだ状態で作業が進んでいきます。そのため、普段嗅ぎなれない臭いがする中で生活をすることにストレスを感じてしまう方も少なくありません。

とはいえ、塗装工事は大切なお家を守るための重要なメンテナンスです。

「臭いが嫌だから塗装しない」「塗装しなきゃいけないから臭いを我慢する」とはならないよう、今回は塗料の臭いとうまく付き合いながら塗装工事を進める方法をご紹介します。現在塗装を検討しているけど臭いが気になる方、塗装工事で臭いがすることを初めて知った方はぜひご覧ください。

 

 

臭いの原因は

上記の通り、主な臭いの原因は塗料です。ただ、塗料の種類によって臭いの強さが異なります。塗料は大まかに溶剤(油性)塗料と水性塗料に分けることができ、この2種類で臭いの強さが変わります。

溶剤塗料は密着性・耐候性の高さから長い間様々な場面で使われてきましたが、環境や人体への影響の観点から水性塗料が台頭するようになってきました。ただ、水性塗料は全ての場面で使用出来るわけではないので、下地の素材や状況にあった塗料を選んで施工することが大切です。

ちなみに油性・水性の臭いと耐久性の関係については、マーカーがイメージしやすいと思います。油性マーカーはプラスチックや布など幅広いものに使用できますが、水性マーカーだと素材によっては弾かれたり滲んで消えたりしてしまいますよね。臭いも油性の方がツーンとします。

以下では2種類の塗料についてもう少しだけ詳しくご紹介します。

 

溶剤塗料(油性塗料)

溶剤塗料は、希釈にシンナーを用いる塗料のことです。先述の通り、耐久性に優れているのが特徴です。そのため、常に紫外線や雨風にさらされる屋根には溶剤塗料を使うことがほとんどです。密着性も高いため、スレート(コロニアル)・金属・塩ビなど幅広い素材に塗装することが出来ます。

ただ、シンナーを用いている塗料ですので臭いは強いです。ツーンとした臭いが特徴的で、筆者も職人研修時代にはなかなか慣れなかったのを覚えています…。臭いの他にも、目や喉の痛み・吐き気・頭痛を引き起こす人もいるそうです。

水性塗料

水性塗料は、希釈に水を用いる塗料のことです。水を用いているためシンナーのようなツーンとした臭いがありません。また、環境や人体に害を与えるものが含まれていないこともあり、近年では外壁塗装の際に水性塗料を用いることがとても多くなっています。

ただしいくつか注意点があります。

まずは臭いがゼロにはならないということです。刺激臭は溶剤塗料に比べると少ないものの、塗料独特の臭いがすることがあります。微かな臭いではありますが普段嗅ぐことがない臭いですので、敏感になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

また、水性塗料での塗装が向かない箇所・素材があるということです。臭いを考慮すると水性塗料でお家まるごと塗装出来ればよいのですが、【お家を長持ちさせる】【きちんとした施工をする】という観点からすると、なかなかそういかないのが現状です…(´-ω-｀)💦

例えば、屋根は先ほど「溶剤塗料で塗ることがほとんど」とお話ししましたが、外壁も金属素材などであれば溶剤塗料で塗ります。

 

臭いが与える影響

塗料に限りませんが、強い臭いや慣れない臭いに囲まれると体調が悪くなるケースがあります。体調不良の種類は多岐にわたり、頭痛やめまい(酔い)、目・鼻・のどの痛みや刺激、吐き気など…。

 

 

臭いを和らげるために

ここからは少しでも臭いを和らげるための対策をご紹介します。

お客様ご自身で出来る簡単な方法や、業者にお願い出来ることなど様々ありますのでぜひご活用ください。

 

換気

まず、お客様ご自身で出来る緩和策として【換気】が挙げられます。換気扇やサーキュレーターを使用することで臭いを和らげることが出来ます。

それでもちょっと厳しいな…という方に試していただきたいのは、窓を開けての換気です。塗装中は飛散防止のために窓をビニールで養生するのが一般的です。ですので、「窓を開けて換気したいな…」と思ったらまずは工事担当者にその旨をお伝えください。そうすると開閉する窓の養生を簡易的なものにしたり、作業毎に養生するようにしてくれます。

↑養生中のお家

ただしお家の窓すべてでは行うことが出来ないので、リビングの窓2か所だけ、掃き出し窓1か所だけなど数枚にとどめましょう。

 

窓の開閉は塗装中に臭いが気になったタイミングで伝えても良いですし、心配な時は着工前打ち合わせの段階で相談しておくと安心です。

 

また、自然換気口がある場合はここから臭いが入ってくるケースもありますので、一時的に蓋を閉めておくことも対策になります。

 

外出

屋根塗装・外壁塗装はお家の外で行う工事ですので、お客様がお家に常駐する必要はありません。そのため、臭いが気になる時は外に出るのもよいでしょう。

ただ、臭い対策のためにわざわざ外に出るのは大変だと思います。いつもは朝に行うワンちゃんのお散歩や夕方の買い出しなど、日常的な外出の時間を日中の塗装している時間にずらすと、お客様の負担が少なくなるのでおすすめです。

 

そしてこれは超ウルトラレアケースですが、家族旅行で家を空けるタイミングに工事の時期を合わせてほしいという方もいらっしゃいました。

このアイディアには私も「なるほど…(゜-゜)！」と思いました。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

臭いの少ない水性塗料の使用が増えているものの、塗装工事では少なからず臭いが発生してしまいます。

ただし、今回ご紹介した対策を実施していただくことで臭いを和らげることが出来ます。こちらをご活用いただき、皆さまの塗装工事が少しでも快適になれば幸いです(*^^)

 

 

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