この寒暖差が塗装に影響を与えます！
では、実際にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。

● 朝の夜露・霜が乾きにくい

宇都宮市の冬は放射冷却が強く、前日晴れていても翌朝は屋根や外壁に夜露がびっしり、さらに霜が降りる日も多い地域です。

塗装面が濡れている状態で塗装を始めてしまうと、

乾燥不良、密着不良（はがれの原因）、ムラ・気泡

などのトラブルが起こるため、塗装は絶対にできません。

● 乾燥時間が長くなる

塗料は「気温5℃以上・湿度85％以下」で使用することが原則とされています。冬は日中の温度がギリギリ5℃に届く日もあり、乾燥が通常より遅くなります。
そのため、塗り重ねのタイミングを誤ると不具合につながることがあります。

■ 冬に起こりやすい不具合とは？

冬季施工では、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。

● ① 密着不良（ペリペリと剥がれ）

夜露が残った状態や気温が低い状態で塗装すると、
塗膜がしっかり密着せず密着不調を引き起こす場合があります。

完成直後は問題がなくても、数年後に剥がれや膨れなどの不具合が発生する場合も多く、完成時には発見することが出来ない場合が多いです。

● ② ツヤムラ

外壁に艶が残る部分と、くすんで見える部分が出る現象です。

乾燥が均一に進まない冬特有の不具合で、気温と湿度の管理が重要になります。

■ プロが行う「冬季施工の工夫」

では、冬にトラブルなく塗装するために、専門店はどのような工夫をしているのでしょうか。
宇都宮市の気候を熟知した職人が行う冬季施工のポイントをご紹介します。

● ① 施工開始時間を通常より遅らせる

夜露や霜が完全に乾くまで待つため、
冬は施工開始を10時頃に設定することも多くあります。