東京都では2025年1月8日、過去最速でスギ花粉の飛散開始を発表。
調査を開始した1985年以来、過去最も早い飛散開始となっているそうです!今シーズンは異例の早さで花粉のシーズン入り。
スギのピークは東京や福岡で「2月下旬」、3月に入ると九州から東北まで広い範囲でピークへ。多くの所で昨シーズンより「大量飛散」となる見込みとなっています。
花粉症の方々にとっては辛い季節が到来したことを実感しているのではないでしょうか。
さて、そんな中で
「花粉の時期に外壁塗装をしても大丈夫なのか?」
という質問をよくいただきます。
確かに、花粉の影響が塗装作業にどんな影響を与えるのか、不安に思う方も多いかもしれません。
そこで、今回は「花粉が塗装に与える影響」とその対策について、詳しく解説していきたいと思います。

花粉が塗装に与える影響について

まず結論からお伝えします。
ズバリ、結論を言うと「花粉が塗装に与える影響はほとんどありません」!
ただし、これはしっかりとした準備や対策を講じて行った場合の話です。
外壁塗装は一般的に、花粉の飛散が始まった時期でも問題なく行うことができますが、そのためにはいくつかの重要な対策を取ることが求められます。
それでは、どのように対策をすれば良いのか、具体的に見ていきましょう。
1. 飛散防止保護シートの設置

塗装工事を行う際のほとんどのケースでは、足場を組み立て、その周りに「飛散防止保護シート」を取り付けます。一般的に、このシートは塗装中の塗料の飛散を防ぐために使用されるものですが、実はそれだけではありません。
この飛散防止シートには、外部からの砂埃や花粉などの侵入を防ぐ役割もあるのです。つまり、シートを設置することで、花粉が外壁に付着するリスクを軽減することができるのです。
2. 既に付着している花粉はどうする?

足場を組み立てた後の花粉の飛散については飛散防止シートでしっかり防げますが、問題はそれ以前に外壁に付着している花粉です。この場合も、問題ありません。塗装前に私たち塗装業者がしっかりと洗浄を行います。
実は、花粉は砂や埃に比べて落ちにくい性質があります。
しかし、私たちが使用する「高圧洗浄機」は家庭用の水道の水圧と比べ物にならないほど強力です。家庭の水道は通常0.4MPa程度ですが、私たちが使用する高圧洗浄機は15MPa以上。
これほどの高圧で洗浄を行うことで、外壁に付着していた花粉はしっかりと落とすことができます。
そのため、花粉が付着している状態であっても、塗装前に徹底的に洗浄を行うので、心配する必要はありません。
3. 作業環境を整える
塗装作業をする際には、作業環境を整えることが非常に重要です。飛散防止保護シートを設置することに加え、塗装作業が行われる周辺にも気を使う必要があります。例えば、風の強い日や湿度が低すぎる日には塗料がうまく乾かないことがあるため、こうした天候の影響を最小限に抑えるためにも、作業のタイミングを見極めることが重要です。
また、花粉の飛散がピークを迎える時期は、塗装作業の前後に特に注意が必要です。具体的には、花粉の飛散がピークを迎える時期、例えばスギ花粉が最も多く飛ぶ3月から4月にかけての時期には、作業日程を調整することも検討することがあります。
4. お客様にできる対策
ここまで、業者側ができる対策についてお話ししてきましたが、お客様自身にもできることがあります。それは、「信頼できる業者選び」を行うことです。
高品質な塗装業者であれば、飛散防止保護シートの設置や高圧洗浄機を使用した洗浄作業など、必要な対策をしっかりと行ってくれます。しかし、低価格を重視して選んだ業者の場合、これらの対策を怠る可能性もあるので、業者選びは非常に重要です。
しっかりとした技術力を持つ業者を選ぶことで、花粉の影響を受けずに、安全かつ美しい塗装を実現できます。信頼できる業者を選んだ場合、あなたの家の外壁が花粉で汚れることなく、スムーズに塗装作業を完了することができます。
5. 花粉の飛散状況をチェックする

花粉の飛散状況は、気象庁をはじめとする各機関から定期的に発表されています。例えば、スギ花粉は全国的に飛散が始まり、特に3月から4月にかけてピークを迎えることが多いです。そのため、塗装を行うタイミングを調整するためにも、花粉の飛散情報をチェックしておくと良いでしょう。
例えば、気象庁の「花粉飛散予測」を利用すれば、あなたが住んでいる地域での花粉の飛散状況を事前に確認できます。この情報を基に、塗装のタイミングを見計らうことができます。
栃木県の花粉飛散情報 2025
⇒tenki.jpが配信している栃木県全体の花粉飛散情報です。当日と週刊予報が見られます。
宇都宮市の花粉飛散情報 2025
⇒tenki.jpが配信している宇都宮市の花粉飛散情報です。当日と週刊予報が見られます。
2025年 春の花粉飛散予測
2025年1月に一般財団法人 日本気象協会 が出している2025年 春の花粉飛散予測(第3報)によると2025年春の花粉飛散予測のポイントは下記のようになっております。

◆2025年 春の花粉飛散予測のポイント
・2月上旬に九州から関東の一部で飛散開始、1月のうちから早めの対策を
・スギ花粉のピークは早い所で2月下旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から4月上旬
・飛散量は、広い範囲で例年より多く、四国・近畿は例年の2倍以上の所も
2025年 花粉の飛び始め予想
参照:日本気象協会 2025年 春の花粉飛散予測(第3報)
こちらの飛び始め予想によると、栃木県は2月中旬頃から花粉が飛散する予想となっています。
2025年 花粉の飛散傾向

参照:日本気象協会 2025年 春の花粉飛散予測(第3報)
こちらの飛散傾向によると、前年に比べ栃木県は非常に多い予想となっています。
まとめ
「花粉の時期に外壁塗装をしても大丈夫なのか?」という疑問に対する答えは、「しっかりとした準備と対策を講じれば問題ない」ということです。
飛散防止保護シートを設置し、高圧洗浄機を使用して外壁をきれいにした後で塗装を行うことで、花粉の影響を最小限に抑えることができます。
そして最も大切なのは、信頼できる業者を選ぶこと。
しっかりとした技術と対策を行う業者にお願いすれば、花粉の影響を受けることなく、きれいな外壁を保つことができます。
外壁塗装を検討している方は、花粉が気になる季節でも安心して工事を進められるよう、プロにお任せしましょう!